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I want you to feel the magic of the season.季節の魔法を感じてほしい。

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アトリエの小さな庭より
早春、黄色い花のアカシア(ミモザ)が咲き出します。そしてピンク色のアーモンドの花が咲き、実が膨らんできます。初夏になるとオリーブや、ゲッケイジュの樹も小さな蕾をつけてきます。リンゴや桑の樹は新芽が出てブドウの樹も枝を広げます。
夏になるとザクロやイチジクの実が熟します。秋はオリーブの実が色づき変化していく様子を楽しみます。冬の寒さの中ではスイセンの優しい香りが漂ってきます。
また小鳥たちや蝶もやってきます。鶯のこどもはさえずりの練習をしているのが可愛く、ヒヨドリも赤い実を遠くから見つけてやって来ます。
小鳥は実をついばむだけでなく害虫となる小さな昆虫や幼虫も捕獲してくれるので薬剤の使用を控えることが出来ます。このように庭では木や草花に種や実がなり、そこに生き物が暮らし自然の生態系のバランスを保っています。小鳥が実を食べた後、糞と一緒に落とされた種から色々な植物が芽を出すこともあります。小鳥たちからの贈り物です。
蝶の好きな柑橘系のユズ、スダチ、レモン、ミカンなどにはアゲハチョウが来て可愛いはらぺこあおむしたちが育っていきます。モンシロチョウはハーブの間を飛び回って蜜を吸っています。
花たより

    シクラメン

    クリスマスシーズンにポインセチアと共に彩りを添える花シクラメン。サクラソ...

    クリスマスシーズンにポインセチアと共に彩りを添える花シクラメン。サクラソウ科シクラメン属で地中海地方が原産の多年草。葉柄は長いハートの形、葉が出た頃から花芽がついてきます。花は秋から春にかけて咲き、開花後の球根は年を越し毎年花を咲かせています。ガーデンシクラメンという寒さにも強いものは、アトリエの冬の庭をにぎやかに装っています。

    よめな(嫁菜)

    キク科のシオン属の多年草。よく道端でみかける野菊の一種です。若い芽を摘ん...

    キク科のシオン属の多年草。よく道端でみかける野菊の一種です。若い芽を摘んでよめなご飯にします。白や淡いピンク色もあり可愛い花です。万葉集で「うはぎ」としてうたわれています。以前、東京中野にある田中澄江氏の「嫁菜の花美術館」で展示会をさせて頂いたことが思い出されます。

    ニガヨモギ

    原産地はヨーロッパでキク科ヨモギ属の多年草。古くから薬用や蒸留酒の素材と...

    原産地はヨーロッパでキク科ヨモギ属の多年草。古くから薬用や蒸留酒の素材として使われてきました。食欲増進作用や船酔いにも効果があると言われ、扁桃腺、中耳炎、虫歯、衣類の防虫剤等としても利用されてきました。フランスでは、ニガヨモギを原料として、蒸留により得たアプサン(薬草系のリキュール)の処方を考案し当時のフランス軍はこれを解熱剤として用いたと言われています。昨年、高知県立牧野富太郎植物園に行った折にスエコザサ、高知を代表するブシャカンの果皮、ジュニパーベリーやショウガ、ハーブを漬け込んで蒸留したマキノジンを購入し味わいました。

    バジル

    バジルは原産がインド・熱帯アジアでシソ科のオキムム属のハーブです。多年草...

    バジルは原産がインド・熱帯アジアでシソ科のオキムム属のハーブです。多年草で5月下旬から成長が著しく9月頃が旬になり、寒さには弱いです。鮮やかな色合いと香りでスープやサラダ、ドレッシングと大活躍です。イタリア料理のパスタやピザに使うジェノベーゼは、まとめて作り冷凍しています。ビタミンやミネラルが多く、ほうれん草などに匹敵するほど栄養価が高く抗酸化物質なども豊富で機能性の高いハーブです。

     

    チャイブ

    チャイブはヒガンバナ科ネギ属の多年草です。別名セイヨウアサツキ、シブレッ...

    チャイブはヒガンバナ科ネギ属の多年草です。別名セイヨウアサツキ、シブレットと呼ばれています。葉は円筒形で細長く20cm~30cmほどになり、見た目はあさつきに似ています。花は紫に近いピンク色で美しく5月から8月頃に咲きます。庭でひときわ華やかです。ネギの仲間なので味もネギとよく似ていますが、クセや苦みも少なくマイルドな味わいで、薬味やスープ、サラダなど色々な料理に使っています。

    ミルトス

    和名銀梅花。フトモモ科ギンバイ属の常緑低木。地中海沿岸が原産地。 庭のミ...

    和名銀梅花。フトモモ科ギンバイ属の常緑低木。地中海沿岸が原産地。 庭のミルトスの花が咲き出しました。毎年この時期になると白い5弁の花をつけ、おしべが花火のように広がる可愛い花です。梅に似た花を咲かせることから銀梅花といわれています。果実は晩秋に黒紫色に熟します。葉は、ユーカリに似た香りで、「マートル」という名前で、ハーブとしても知られています。花は結婚式などの飾りやブーケにも使われるため、「祝いの木」ともいわれています。