菜の花
菜の花は、アブラナ科アブラナ属。寒い冬から次第に温かくなるこの時季に明るく幸せな気持ちにしてくれます。鮮やかな黄色が畑一面に広がる様子をご覧になった方も多いのではないでしょうか。「小さな幸せ」という花言葉があり、身近な花で早春の季節感を楽しめる野菜のひとつでもあります。旬は1月から3月、花蕾と柔らかい葉や茎をお浸しや辛子和えにして頂きます。ひな祭りに桃の枝と菜の花を飾ります。
春の庭でぐんぐんと高く育ってきたのがフェンネル。せり科の多年草。地中海が原産。古代ギリシャ・ローマ時代から食用、薬用として栽培されてきました。日本ではウイキョウとも呼ばれ、スーッと伸びた細長い茎に糸のように細かくふわふわとした葉が特徴的で、ほんのり甘くすっとした香りがします。夏になると黄色い小さな花が咲きます。利尿作用や発汗作用があり、更年期障害の症状改善にも使われてきたようです。殺菌、消毒作用を持っていることから、免疫力を高めてくれます。冬に体が温まるフェンネル茶に、料理では臭みを消して爽やかな風味づけをする香草野菜として魚料理と相性がよいです。
蝋梅はロウバイ科ロウバイ属の落葉低木。花びらの質感が蝋でコーティングしたように見えることから名付けられたと言われていて、寒い季節に淡い黄色の花を咲かせます。名前に梅の字が入っていますが、梅と違う種類の植物になります。この香りは梅の爽やかな香りとも違い風に乗って何処からともなく届く優しい甘い香りです。花が終わると葉っぱが青々と繁り楕円形の実をつけますが、この実はアルカロイドを含んでいて毒性があるので食用にはなりません。まだ花の少ない冬期にそっと花を咲かせ嬉しい気持ちになることから「慈しみ」の花言葉を持っています。
アブラナ科アブラナ属の多年草。お正月前になると園芸店で色々な種類を見かけます。名前の由来は葉を牡丹の花に見立てたことからで、もとは古い品種のキャベツやケールなどを鑑賞用に品種改良されたもののようです。耐寒性に優れ葉は平滑な丸葉と縮れたものなどがあり、1年草の草花として扱われています。4月から5月に黄色い菜の花のような花が咲きます。寄せ植えにしたプランターからグイグイ伸びてきた花に驚きます。今年は葉の色を楽しめるリースにしてみました。アントシアニンを持つ葉が白やクリーム色、紫、赤、桃色などのグラデーションになり交互に組み合わせました。