花たより

    タンポポ

    春になると道端や庭で見かけるタンポポ。英名はダンディライオン。葉はギザギ...

    春になると道端や庭で見かけるタンポポ。英名はダンディライオン。葉はギザギザとしていて平たく放射線状に広がります。葉の中心から1本の茎を伸ばし1つだけ花を咲かせます。朝に咲き、夜に閉じてしまいます。種子であるふわふわした綿毛が風にのって飛んでいく様子はわくわくします。タンポポを摘むと白いベタベタした液体が出てきます。この乳液と呼ばれるゴムの成分は虫たちから食べられないようにするための役割を果たしています。食用として根は軽くローストしてノンカフェインのタンポポコーヒーとして愛飲されています。

    桃は、バラ科モモ属、原産国は中国。春には可愛らしい花を咲かせ、夏には甘く...

    桃は、バラ科モモ属、原産国は中国。春には可愛らしい花を咲かせ、夏には甘く瑞々しいかおりの良い実をつけます。ソメイヨシノより少し早く咲き始めます。桃の花には一重咲きと八重咲きがあります。桃の花を雛祭りに飾る理由は、旧暦(4月3日)の雛祭りの頃に桃の花が咲いていた事、中国では桃の木に力があるとされていた事、日本でも果実がおしりを連想させる事から安産の象徴として飾られていたという説があるようです。梅、桃、桜とどれも日本を代表するような花たちです。

    ヴィオラ

    ヴィオラはスミレ科スミレ属で一年草。原産地はヨーロッパ。ラテン語名です。...

    ヴィオラはスミレ科スミレ属で一年草。原産地はヨーロッパ。ラテン語名です。10月下旬から5月中旬まで長く咲いています。パンジーより小輪で株立ちになり可愛いため、殺風景になりがちな冬の庭に彩りを添えてくれます。ノースポールと共に冬の寒さに強く、暑さには弱いです。花色が多いので寄せ植えにしても楽しめます。

    オキザリス

    オキザリスはカタバミ科カタバミ属の多年草あるいは一年草です。和名はハナカ...

    オキザリスはカタバミ科カタバミ属の多年草あるいは一年草です。和名はハナカタバミ、球根で生育環境や性質も多様で変化に富んでいます。日本にはミヤマカタバミなどが自生しています。アトリエの庭では、あちらこちらにピンクや白の花を咲かせています。花は、5弁で陽ざしうけると、ロート状に大きく咲きます。日中の晴れている時に咲き、夜や雨の日は閉じています。広がって咲いていくのでグランドカバーにも使われています。葉は、クローバーのような3小葉ですが、4枚のものもあり、見つけると少し幸せな気持ちになります。

     

    クリスマスローズ

    冬の花が少ない時期に花を咲かせる常緑の植物です。アネモネ、ラナンキュラス...

    冬の花が少ない時期に花を咲かせる常緑の植物です。アネモネ、ラナンキュラスなどと同じキンポウゲ科、ヘレボルス属。クリスマス頃に開花する「ヘレボルス・ニゲラ」が本来のクリスマスローズです。「クリスマスに咲くバラ」とも呼ばれ古くは薬草として使用されていました。咲き方や色が豊富なもの、花の形状が面白いものがあり、気品のある美しいフォルムと色が人気です。茎が立ち上がってその頂部に花を咲かせる有茎種と、葉と花が別々に出ている無茎種があります。

    ツワブキ

    キク科ツワブキ属。常緑の多年草。初冬に黄色い花を咲かせ、丈は40cmくら...

    キク科ツワブキ属。常緑の多年草。初冬に黄色い花を咲かせ、丈は40cmくらいになる。由来は、艶葉蕗(つやはぶき)。葉はつやのある円形の厚手で、晩秋から初冬に開花し、日陰を好みます。食用には3~6月に採取した若い葉を使い、苦みや渋みが強いのでアク抜きをし、煮物やあえもの、天ぷらなどにします。佃煮にしたものはキャラブキとよばれています。薬用には、茎や葉を天日乾燥させて、喉の腫れや切り傷、火傷などに用いてきました。食あたりには、生葉のしぼり汁を50㏄ほど飲むと良いとされています。