マロウ
マロウはアオイ科の宿根草です。マロウの花の色の青紫色はモーブカラーと呼ばれています。フランス語のモーブ(mauve)と言う言葉からきています。春から初夏にかけて次々と花が咲いていきます。花丈は意外と高く成長し今では1メートル20センチくらいになりました。ハーブティーにすると鮮やかな青色なのですが、レモンを入れるとピンクに変化するのがとても楽しく人気があります。花言葉は「穏やか、柔和な心」です。
イネ科オガルカヤ属の多年草。原産地はインド、熱帯アジア。別名レモンソウ、檸檬茅ともいわれる。ススキのような細長い葉が1.5メートルほどになります。ハーブとしても葉っぱにレモンの香味成分であるシトラールを含有しているため、繊維質の茎(葉)を刻んだり、叩くと更にフレッシュな風味が広がり様々な用途に使われています。精油は、世界中で多く利用されていて、香料として、食品、香水に利用されています。抗菌、殺菌作用があり、風邪の予防にも効果的で、以前学んだ時には、アロマテラピー、ハーブティー、また、虫よけスプレーなどを作りました。気持ちをリフレッシュさせてくれるため、鬱な気分も和らげてくれるようです。インドでは、伝統医学、アーユルヴェーダで、伝染病、発熱、鎮静剤、殺虫剤として用いられ、香料として使われています。お料理では、トムヤムクンなどの香りづけに使います。
庭の無花果が暑さの中で元気に大きくなってきました。クワ科イチジク属の落葉高木、その果実です。原産地はアラビア南部。別名は南蛮柿。昨年は豊作でたくさん収穫できました。春が来て枯れたような枝から芽吹きはじめ、5つに分かれた独特の可愛い葉が次々と出てきて果実は秋に熟してきます。緑色からから濃い紫色になり、下の部分から収穫できます。そのままでも美味しいですが、生ハムと合わせるとイチジクの風味と生ハムの塩気がよく合います。また、コンポートにしてアイスクリームに添えると生のままとは違った味わいを楽しめます。ドライにしてパンに入れても美味しく頂けます。旧約聖書の創世記に「エデンの園で禁断の果実を食べたアダムとイブは、自分たちが裸であることに気づいて、いちじくの葉で作った腰ミノを身につけた」と記されています。イチジクは生命力や知識、自然の再生、豊かさなどの象徴とされているようです。
裏庭の桑の木に実がなり、色づいてきました。最初は白く徐々に赤くなり、熟すと赤黒くなります。クワ科クワ属、日本原産種のヤマグワの落葉樹は、葉っぱが蚕のエサになることで知られています。果実の収穫では、西洋グワが適しており、メディカルハーブの勉強をしていた時にマルベリーとして出てきました。成分のデオキシノジリマイシンは二糖類分解酵素であるα-グルコシダーゼの働きを阻害して食後の血糖値の上昇を抑制します。また、葉緑素や鉄分、カルシウム、亜鉛などのミネラルを豊富に含み近年ではスーパーフードとして人気が高まっています。たくさんの実が収穫できるので、生のまま酸味と甘さを楽しみ、その後は、朝食用に甘さ控えめのジャムを作ります。