啓蟄(けいちつ)
四季のしつらいこの時期は、まだ少し寒さも残っていますが、大雪が降るという事も少なくなり、日に日に春に近づいて陽ざしも暖かくなってきました。気持ちも明るく元気になります。啓蟄とは、二十四節気の雪から雨へと雪氷が溶け始める「雨水」の次で、春分の前の季節です。冬ごもりをしていた虫たちが顔を出し、土から出てくるという意味です。もちろん虫に限らず様々な生き物が目覚める時です。実家では冬になる前に、木の幹に藁で編んだ敷物のようなコモを松の木に巻き付けて虫を集め、この時期に取り外し燃やすことで、害虫退治を行っています。庭でもミツバチがミモザの花の周りを元気に飛び回っています。