蟄虫啓戸(すごもりむしとをひらく)
四季のしつらい啓蟄(けいちつ)の初候で、冬ごもりしていた虫や蛙、蛇などが春の陽気を感じて土
の中から地上に這い出て来ることを表します。暖かな春の訪れを伝える言葉です。
虫という字は元々、ヘビやマムシをあらわす象形文字から始まっています。そこからトカゲ、カエルなどの爬虫類や両生類、小動物をさすようになったのだそうです。

啓蟄(けいちつ)の初候で、冬ごもりしていた虫や蛙、蛇などが春の陽気を感じて土
の中から地上に這い出て来ることを表します。暖かな春の訪れを伝える言葉です。
虫という字は元々、ヘビやマムシをあらわす象形文字から始まっています。そこからトカゲ、カエルなどの爬虫類や両生類、小動物をさすようになったのだそうです。

黄鶯(こうおう)は中国や東南アジアに生息している高麗鶯のことで、晛睆(けんかん)は、見た目が美しいと言う意味の言葉です。春告鳥として知られるウグイスが鳴き始める頃を表しています。昔の人は季節を告げる最初の一声を何よりも大事にしました。この辺りでは、残念ながらまだ、ウグイスの声が聞けず、家に来たのはヒヨドリでした。

冬の寒さが本格化する小寒。「寒の入り」といわれ、これから更に寒さが厳しくなる頃。身体を温めるショウガやネギ、甘味を増した根菜類の大根、人参、牛蒡。発酵食品の味噌。豚肉や脂ののった寒ブリやタラ等を入れた温かい鍋を囲むのが一番です。来週は3年とらふぐを食べに行く予定です。寒中見舞いや寒稽古もこの時期です。

山に雪が積もり始め、本格的な冬を迎えます。天地の気が塞がり真冬になること。この時期は、空気が冷たく澄み渡り、冬の到来を感じる時期です。自然の静けさを実感できる季節で、植物や動物は、冬支度を本格化させ、自然界全体が静まり返る準備を始めます。そんな中、街はクリスマスを前に賑わっています。

字のごとく「楓(かえで)と蔦(つた)が黄色く色づくころ」という意味です。紅葉の盛りを表す言葉です。日本では古くから、葉が赤く染まる木々を総称して「もみじ」と呼びました。山々は赤・橙・黄のグラデーションに染まり、低地にも秋色が降りてきます。朝晩の冷え込みはさらに厳しくなり、吐く息が白く見えるようになります。虫の声も静まります。紅葉はただ色づく現象ではなく、冬を迎える前の自然が見せる最後の輝きのようです。

水は、露(白露)→冷露(寒露)→霜(氷の露)へと、温度によって三段階の変化をするそうです。「降る」は雪のように空から舞う意ではなく、地表で結晶が降りた状態をいう古語表現。旧暦では晩秋にあたるこの頃は、朝晩の冷え込みがぐっと増します。今年は、日本もパリもずいぶん暖かい気候です。俳句では「初霜」「霜柱」が晩秋の季語。茶の湯や室礼は色数を抑え、質感を際立てる方向へ。秋の変化を愉しみます。
