竹笋生(たけのこしょうず)
四季のしつらい初夏の味覚の筍が竹藪の土からひょっこり出てくる頃のこと。筍ごはんにお吸い物、木の芽和えや若竹煮などにし、優しいほのかな甘みを楽しみます。筍が何枚もの薄い皮に包まれていますが、この皮には、キツネやイノシシなどの動物に食べられないようにする役目があります。竹は、節目を作りながら、まっすぐ伸びるその強い生命力にあやかって、節度としなやかな強さの象徴とされてきました。1日で数十センチずつ、雨後の筍とも言うように雨が降った後は、驚くほど一斉に伸びるようです。さまざまな草木が青葉の勢いを増していく中で、地中の筍を育てている親竹たちは、黄ばんで、どんどん葉を落としていきます。古葉がどっさりと散り積もった地面から、ちょっと顔を出す筍には風情があります。



