花たより

    ヒイラギ

    ヒイラギはモクセイ科モクセイ属の常緑樹。ヒイラギ南天やヒイラギモクセイな...

    ヒイラギはモクセイ科モクセイ属の常緑樹。ヒイラギ南天やヒイラギモクセイなど、節分などに使われるのが日本原産種。葉は肉厚で光沢があり、縁には2~5対の鋭いとげがあります。裏面は黄緑色で小さな緑の点々が見られます。ヒイラギという名前は葉が肌に刺さった時の痛痒さを「ひいらぐ」と表現した古語に由来しているとか。クリスマスの頃に赤い実をつけるモチノキ科のセイヨウヒイラギはクリスマス飾りやリースに使います。葉っぱをバターケーキの上にのせ、粉砂糖をかけるとヒイラギの形の模様が出ます。庭の草花樹もみんな飾り、クリスマスを迎える準備をします。

    パイナップルセージ

    秋の庭に鮮やかな赤い色の花を咲かせるパイナップルセージ。メキシコなどに分...

    秋の庭に鮮やかな赤い色の花を咲かせるパイナップルセージ。メキシコなどに分布するシソ科の多年草です。葉っぱを触るとパイナップルのような甘い香りがします。花や葉をハーブティーにしたりお料理に散らしたり、ポプリとしても使います。開花は10月から11月。花期になると枝分かれして伸びた茎の先から蕾を出し1センチくらいの花を咲かせます。筒状になった花の先が上下に分かれて唇のような形に見えるからです。次々と花が咲き続けています。寒さにはあまり強くありませんが、冬越しして春には再び芽吹きます。

    ムラサキシキブ

    紫色のあざやかな実が美しいムラサキシキブ。シソ科ムラサキシキブ属。淡いピ...

    紫色のあざやかな実が美しいムラサキシキブ。シソ科ムラサキシキブ属。淡いピンク紫色の花が6月から7月に咲きます。原産国は日本で毎年、秋の庭を彩ってくれます。葉の色は初秋の緑色から秋の深まりとともに黄色く紅葉していきます。一輪挿しに入れ玄関に飾りました。花言葉は聡明、上品。源氏物語の作者として知られる紫式部から連想されてつけられたようです。

    ブルーサルビア

    サルビアは種類が多く一般に赤い花のイメージがありますが、ハーブのセージも...

    サルビアは種類が多く一般に赤い花のイメージがありますが、ハーブのセージもその仲間です。シソ科のサルビア属で原産の北アメリカでは宿根草ですが、日本では耐寒性がないため一年草として分類されます。我が家は冬になると植木鉢に植え替え軒下に移すので冬越しをします。今年の夏は厳しい暑さでしたが暑さに強い植物なので今も元気に咲いています。開花期間は5月から10月までの半年くらいを楽しみます。

    ブルーベリー

    ツツジ科スノキ属落葉、または半常録性。庭では冬でも葉が残ります。春になる...

    ツツジ科スノキ属落葉、または半常録性。庭では冬でも葉が残ります。春になると白いドウダンツツジに似た釣り鐘状の花が咲き、山ぶどうのような美しい青紫色の実がなります。20年くらい前に信州の朝市でブルーべリーを見つけたくさん買い求めジャムを作った記憶があります。その後、家庭でも栽培できることを知りました。アントシアニンが豊富に含まれており、目に良いと言われサプリメントにも取り入れられています。夏から秋にかけて熟しそのままだと甘ずっぱく、ジャムにするとチーズケーキのソースなどに幅広く活躍します。

    紫陽花

    紫陽花は、古来より多くの詩歌に歌われる夏の季語です。様々に色が変化する花...

    紫陽花は、古来より多くの詩歌に歌われる夏の季語です。様々に色が変化する花は、梅雨時の風物詩となり葛飾北斎の「あじさいに燕」を思い出します。アジサイ科アジサイ属の落葉低木の一種です。アジサイ(ホンアジサイ)は、日本で原種のガクアジサイから改良されたようです。6月から7月にかけて開花し、青、紫、白、赤などの色がありガクが大きく発達した装飾花を持ちます。土壌pHによって花の色が変わり、酸性なら青系、アルカリ性なら赤系の花が咲いています。庭のホンアジサイは、赤系でしたがどんどん株が大きくなり裏庭に植え替えました。その後に頂いた青系のガクアジサイが毎年涼やかに雨の中で咲いています。