花たより

    ヒヤシンス

    秋に植えたヒヤシンスフレグラントルージュが可愛い花を咲かせ、甘い香りをま...

    秋に植えたヒヤシンスフレグラントルージュが可愛い花を咲かせ、甘い香りをまわりに放っています。ヒヤシンスはチューリップやスイセンなどと並んで春の庭を彩り、古くはギリシャ神話にも登場し観賞されています。子どもの頃はガラスのヒヤシンス用の花びんでよく水耕栽培を楽しんでいました。野生種の花色は青紫色ですが、園芸品種は花色も豊富なのでパープルやローズ系の明るい色を植えました。庭全体的には、ホワイト、ブルー、パープル系の花にしていますが、プランターでは他の色も楽しんでいます。ヒヤシンスは、キジカクシ科(ユリ科)ヒヤシンス属の球根性多年草。和名は風信子(ふうしんし)原産国は地中海です。

    スミレ

    「暮らしを愉しむサロンwith」のロゴになっている魅力的なスミレの花。そ...

    「暮らしを愉しむサロンwith」のロゴになっている魅力的なスミレの花。その可憐な姿とは違いとても強い植物でもあります。野山の中でひっそりと咲いているようなイメージですが、歩道などの身近なところでも見かけます。スミレ科スミレ属の多年草。原産国は日本で花期3月から5月にかけて次々と花を咲かせ続けます。我が家の庭では真夏以外、真冬でも幾つか咲いています。花色は青に近く深い紫色です。スミレ科の仲間の総称として使われています。花の後ろに距(きょ)と呼ばれる部分が突起しています。これがスミレの花の特徴です。また、花の茎が長いか短いで種類を見分けます。茎を伸ばさずに葉の上に花を咲かせる「無茎種」と、伸ばした茎の先に花を咲かせる「有茎種」と二種類に分かれます。葉の形にも2つのタイプがあり、細長いタイプとスペード型のタイプがあります。アトリエの庭に咲いている花の種類はタチツボスミレです。

    ノースポールギク

    和名ノースポールギク(クリサンセマム)はキク科フランスギク属の半耐寒性多...

    和名ノースポールギク(クリサンセマム)はキク科フランスギク属の半耐寒性多年草です。冬の庭には欠かせない植物です。とても丈夫で、寒さにも強く立春まえの今も白い花が咲いています。マーガレットのように華やかで、キクのように切れ込んだ緑の葉をボール状に茂らせ、寄せ植えに加えたりもします。地植えしたものは、4月頃になると株いっぱいに白い花を咲かせます。

    南天

    南天は、メギ科の常緑低木です。高さが1.8mくらいになった木が裏庭で赤い...

    南天は、メギ科の常緑低木です。高さが1.8mくらいになった木が裏庭で赤い実をつけています。30年前に以前住んでいた所から持ってきたものです。幹は束で株になっています。葉は枝先に集中して対生(葉が茎の1つの節に2枚向かい合ってつくこと)しています。6月頃、枝先に小さな白い花が咲き11月頃から丸く赤色の実になります。実の色が白い種類の「シロナンテン」もあります。南天は、平安時代に薬用、鑑賞用として中国から伝来し、足利義満が建てた鹿苑寺(金閣寺)の有佳亭(せっかてい)には南天の床柱が使われたとの伝承があります。 生け花の初期の伝書、仙伝抄にも南天が取り上げられています。難を転じるの語呂だけでなく文様の世界でも吉祥文として取り入れられています。赤い実が正月の掛け軸にひときわ映え、着物や帯のモチーフにも使われています。南天の実は咳止め効果の高い生薬として古くから利用されてきました。南天の果実、葉、茎、根が生薬となり果実を乾燥させたものを南天実と呼び、O-メチルドメスチシンが含まれており、咳を鎮める効果があることから南天の成分を含むのど飴もあります。南天と言えばのど飴を連想する方もあるのではないでしょうか。

    ゲッケイジュ

    ゲッケイジュは、クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木で地中海沿岸地域の原産...

    ゲッケイジュは、クスノキ科ゲッケイジュ属の常緑高木で地中海沿岸地域の原産です。我が家の裏庭の樹も5メートルほどに成長し時々先端を伐採しています。葉には芳香があり古代から乾燥させて香辛料に用いられました。英語のNoble laurelを中国語に訳して月桂樹。それを日本語では音読みされゲッケイジュの和名がつけられたようです。英語名でローレル、フランス語名でローリエと呼ばれています。また、ギリシャやローマ時代からアポロンの聖樹とされた樹木で、古代ギリシャでは葉のついた若枝は丸く編んだ月桂冠とし、勝利と栄光のシンボルとして勝者や優秀な者、大詩人の頭に被せられました。スウェーデンの植物学者で分類学の父と称されるリンネの植物の種にも記載されています。5月頃に黄白色の小花が咲き出します。果実は1センチくらいの球形で、10月ごろに黒紫色に熟し香りがあります。料理では、シチューやカレーなどの煮込み料理の香味づけに入浴剤として布袋に入れると肩こりや腰痛、冷え性、疲労回復に効果があります。

    ローズマリー

    ローズマリーは地中海地方原産でシソ科に属し、和名はマンネロウです。生葉、...

    ローズマリーは地中海地方原産でシソ科に属し、和名はマンネロウです。生葉、または乾燥葉を香料、薬として使用し、花も食用になります。水蒸気蒸留法で抽出した精油も、薬として使用されます。学名は「海のしずく」のラテン語で、花の色や形に由来した名前です。ヨーロッパでは、祝典や結婚式、葬儀に用いられたとされています。教会、死者、生者を悪魔から守る神秘的な力を持つといわれています。キリストの生涯を象徴し、聖母マリアとも結びついているようです。花言葉は、「追憶・思い出・記憶・誠実・静かな力強さ」など。成長すると高さ1.8メートルにもなる常緑灌木。暑く乾燥した気候を好みますが、耐寒性も強く冬も元気です。緑の厚い細長い葉は、こすると少しマツに似た香りがし、冬から春にかけて青や紫がかった白い花が咲きます。鑑賞用としても人気があり庭によく植えられます。我が家のローズマリーは2代目。30年前に友人から一枝もらい水につけ根が出てから植木鉢に移しました。1年目は、成長するものの花がつかず、庭に植え替えたところ大きな株になり、二つに分け庭の両端に咲いていました。ある年、外装工事でペンキを塗る為に結構下から枝をバサッと切ると二株とも枯れてしまいました。今度は園芸店で小さな株を購入、5年がかりで随分太い枝になり、今では、チキンやフィシュのグリルには欠かせません。オリーブオイルとの相性もよく香りが良いので大活躍のハーブです。新芽や花はサラダにしたりガラスの瓶に入れオリーブオイルに付け込んだりします。