温風至(あつかぜいたる)
四季のしつらい本格的な夏の訪れを告げる時期のことを表す美しい言葉です。読み方は「あつかぜいたる」と読むのですが、本来、熱風が吹く真夏の暑い風でなく爽やかなものです。本格的な夏に入る頃をいいますが、今年は酷暑になってしまいました。年々暑さが厳しくなることに温暖化を心配しています。
本格的な夏の訪れを告げる時期のことを表す美しい言葉です。読み方は「あつかぜいたる」と読むのですが、本来、熱風が吹く真夏の暑い風でなく爽やかなものです。本格的な夏に入る頃をいいますが、今年は酷暑になってしまいました。年々暑さが厳しくなることに温暖化を心配しています。
梅の実が熟す頃の雨ということから「梅雨」になったと言われる6月ですが、「梅の月色」と美しい言葉も残っています。梅は、昔から日本人に身近な植物ですが、もともとは、花よりも実が万病に効くとされ、奈良時代に薬用植物として中国から伝わったと言われています。近所のりっぱな梅の木の実が色づいていました。じめじめとした梅雨の時期には、身体の免疫力が落ちてきます。そのような中、クエン酸が豊富で疲労回復、食欲増進の作用がある梅干しは、古くから重宝されて来ました。殺菌作用も強く、食中毒の予防にも役立ちます。梅干しや梅酒、梅シロップ、ジャムなどを作り保存食として楽しみます。
新緑の季節に神戸北野の安藤忠雄氏のギャラリーにて「風薫る季節展」を開催いたしました。コロナ禍が落ち着きたくさんの方に来て頂きました。今回は新緑をテーマにしたシリーズのアートフレームが好評でお求め頂きました。またこれからお出かけする機会の増える時期に向かって新作のバッグやポーチも楽しんで頂けました。次に向けて新しい作品を制作していきたいと思います。
初夏の味覚の筍が竹藪の土からひょっこり出てくる頃のこと。筍ごはんにお吸い物、木の芽和えや若竹煮などにし、優しいほのかな甘みを楽しみます。筍が何枚もの薄い皮に包まれていますが、この皮には、キツネやイノシシなどの動物に食べられないようにする役目があります。竹は、節目を作りながら、まっすぐ伸びるその強い生命力にあやかって、節度としなやかな強さの象徴とされてきました。1日で数十センチずつ、雨後の筍とも言うように雨が降った後は、驚くほど一斉に伸びるようです。さまざまな草木が青葉の勢いを増していく中で、地中の筍を育てている親竹たちは、黄ばんで、どんどん葉を落としていきます。古葉がどっさりと散り積もった地面から、ちょっと顔を出す筍には風情があります。
2023年5月11日(木)~16日(火)午前11時~午後6時(最終午後4時まで)
GALLERY北野坂にて
神戸市中央区山本通1-7-17 TEL078-222-5517
上記の期間、染色展を開催いたします。どうぞお出かけください。
清明とは、「清浄明潔」という言葉を略したもので全てのものが清らかで生き生きしているという意味で、様々な花が咲き木々は生命力にあふれ、生き物は元気よく動き回る時期です。燕が南の国から渡ってくる頃です。沖縄では「シーミー」と呼ばれる清明祭が行われます。先祖代々のお墓に親戚一同が集まり、墓掃除やお供えをした後、その場で、宴会をする様子がメディアでも報道されています。伝統行事として行われていますが、気候が良く散策にふさわしい時期なので、お墓の草むしりやお掃除に出かける方も多いでしょう。日本では、春の青草を踏んで遊ぶ、春の野遊びという意味の「路青」ということばがあります。