四季おりおり

自然のうつりかわりを五感で楽しむ。

四季おりおり

「暮らしを愉しむサロンwith」

KOBE ATELIER NONOHANA の FOUR SEASONS

玄鳥至(つばめきたる)

四季のしつらい
ツバメは天候や気温に左右されず、毎年同じ頃にやってきます。それは、日照時...

ツバメは天候や気温に左右されず、毎年同じ頃にやってきます。それは、日照時間の長さから渡る時間を感知するようです。そして、オスは到着するとすぐに巣作りをしてメスの到着を待ち産卵の準備をします。この時、以前の古巣を見つけ修復しているとか。見つからない時は、湿った土を運び枯草にだ液を混ぜて作ります。乾かした巣は立派な土壁です。ちょうど、桜が散る頃、あちらこちらの軒下に見かけます。

 

春分の日 3月20日

四季のしつらい
朝と夜の長さが同じになる春分の日。自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされ...

朝と夜の長さが同じになる春分の日。自然をたたえ、生物をいつくしむ日とされてきました。寒さに耐えていた草木が徐々に芽吹くのを見ると春の訪れを実感しワクワクします。イースター(復活祭)は、基本的に春分の日の後の最初の満月の次の日曜日に行われます。また、お彼岸とされお墓参りや法要を行います。幼い頃、祖母が春はぼたもち(牡丹餅)といってこしあんで作るのよ。秋は、おはぎ(お萩)でつぶあんだけどね。と言っていたのを思い出しました。

 

雨水

四季のしつらい
雨水とは、雪が雨へと変わり、降り積もった雪や氷がとけて水になる頃です。実...

雨水とは、雪が雨へと変わり、降り積もった雪や氷がとけて水になる頃です。実際にはまだ雪の多い地域もありますが、厳しい寒さが和らぎ暖かな雨が降ることです。今年は北海道や日本海側の地域で特に雪が多く除雪機が出動し、道路や家の雪かきをしている映像をよく目にしました。凍っていた大地がゆるんで目覚め、草木が芽生える時期。庭の球根たちも可愛い芽を出しています。農耕の準備を始める目安にもなります。

ガレット・デ・ロワ

四季のしつらい
フランスの伝統的なお菓子で「王様の菓子」という意味です。キリスト教の行事...

フランスの伝統的なお菓子で「王様の菓子」という意味です。キリスト教の行事である公現祭を祝って食べられます。特徴はお菓子の中に「フェーブ」と呼ばれる陶器で作った小さな人形が入っていることです。家族や友人たちが集まった中で、切り分けたガレットにフェーブが入っていた人は、王冠をかぶり、祝福を受け、幸運が1年続くといわれています

 

 

鱖魚群(さけのうおむらがる)

四季のしつらい
川で生まれ海へと下った鮭が産卵のために里帰りする頃。鮭はなぜ自分の生まれ...

川で生まれ海へと下った鮭が産卵のために里帰りする頃。鮭はなぜ自分の生まれた川へ戻ることが出来るのでしょうか。この能力を母性回帰(ぼせいかいき)といいますが、最近の研究で、鮭は生まれた川に含まれているアミノ酸の匂いで判断し、それを辿っているそうです。凄いですね。自然界では、動物や植物、魚たちも想像以上の能力を備えているのですね。

朔風払葉(きたかぜこのはをはらう)

四季のしつらい
朔風の朔は北という意味で、北風ということです。北風に葉を飛ばされ枝だけに...

朔風の朔は北という意味で、北風ということです。北風に葉を飛ばされ枝だけになった木々は冬木立(ふゆこだち)といい、寒々しい感じです。そんな中でも美しい枝に魅せられます。また、葉が舞い散る様子やその音もこの時期ならではの冬景色です。とても風情豊かです。