鱖魚群(さけのうおむらがる)
四季のしつらい川で生まれ海へと下った鮭が産卵のために里帰りする頃。鮭はなぜ自分の生まれた川へ戻ることが出来るのでしょうか。この能力を母性回帰(ぼせいかいき)といいますが、最近の研究で、鮭は生まれた川に含まれているアミノ酸の匂いで判断し、それを辿っているそうです。凄いですね。自然界では、動物や植物、魚たちも想像以上の能力を備えているのですね。
川で生まれ海へと下った鮭が産卵のために里帰りする頃。鮭はなぜ自分の生まれた川へ戻ることが出来るのでしょうか。この能力を母性回帰(ぼせいかいき)といいますが、最近の研究で、鮭は生まれた川に含まれているアミノ酸の匂いで判断し、それを辿っているそうです。凄いですね。自然界では、動物や植物、魚たちも想像以上の能力を備えているのですね。
朔風の朔は北という意味で、北風ということです。北風に葉を飛ばされ枝だけになった木々は冬木立(ふゆこだち)といい、寒々しい感じです。そんな中でも美しい枝に魅せられます。また、葉が舞い散る様子やその音もこの時期ならではの冬景色です。とても風情豊かです。
水始涸は、田畑の水を干し始めるという意味。稲刈りの10日ほど前に落水(田んぼの水を抜くこと)を行い、その田を干し始める頃という様子をいいます。稲刈りは地域により異なりますが、昔は10月の中旬くらいに行うことが多く、友人の田舎では忙しくしていました。最近では9月中に行い9月後半から10月初旬に稲刈りをするところも出ているようです。今年は夏に、米不足で心配しましたが秋の収穫を迎え新米が楽しみです。
白露とは、秋の訪れをいつくしむように朝の光にきらきらと輝く露の美しさを表しています。日本文化に深く関わっている中国伝来の五行説では、秋は白とされており白秋ともいいます。詩人の北原白秋が活躍した時代を白露時代と呼ばれているようです。露の美しさは花や宝石にたとえられますが、草木から滴りおりる様子は本当に感動します。今年は、まだ、残暑が厳しいのですが、朝夕の風に秋の訪れを感じています。
立秋の次項となり、蜩が鳴き始めるという意味です。ヒグラシよりもツクツクボウシの方が後に鳴くことが多いのですが8月中旬には両方鳴き出します。ヒグラシは、涼しげな高い声でカナカナと。寒蝉は、ツクツクボウシをさしていたのではないかと言われています。今年は、猛暑で蝉たちもさすがにどこかに行ってしまったのか、庭の木々から聞こえてくる、大合唱の日もあまりなく過ぎています。
蓮は日本だけでなくアジアで広く見られる水生植物です。蓮の花は朝早く、まだ薄暗いうちから花がゆっくり咲き始めます。そして午前中には完全に開花し、昼過ぎには再び閉じ始めます。このサイクルを数日繰り返しながら、花は散っていきます。自然の神秘的なリズムを感じます。数年前に朝、蓮の咲く池に見に行きました。自然の移ろいとその美しさに清らかな思いになりました。