大寒

四季のしつらい
大寒は二十四節気の1つで、1年で一番寒さが厳しくなる頃。その年の最低気温...

大寒は二十四節気の1つで、1年で一番寒さが厳しくなる頃。その年の最低気温を記録することもあります。大寒の最終日は「節分」です。徐々に冷え込みが厳しくなる秋の「寒露・霜降」を経て立冬が冬の始まり、「小雪・大雪」を経て寒さが増していきます。寒の入りと呼ばれる「小寒」に我が家ですることの1つに味噌作りがあります。真冬ならではの雑菌が繁殖しにくく腐らない「寒の水」がよいとされています。祖母から母へ、母から私へと伝えられてきました。

 

水泉動 すいせんうごく

四季のしつらい
庭に色々な種類のスイセンが次々と咲いています。寒さの本番はむしろこれから...

庭に色々な種類のスイセンが次々と咲いています。寒さの本番はむしろこれからですが、冬至から少しずつ伸びた日差しに強さと眩しさが増してきたように感じます。七十二候「水泉動」は小寒を過ぎ冷たくよどんでいた泉に、温かみや水の動きが出てくるという意味です。ロウバイの花が咲き良い香りが広がっています。春の兆しをはっきりと感じる、そんな時期をあらわしています。温かいハーブティーを入れ少しずつ身体を動かすように心がけています。

人日の節句 七草粥

四季のしつらい
1月7日は新年はじめて訪れる五節句の一つ「人日」です。奇数が重なる日を良...

1月7日は新年はじめて訪れる五節句の一つ「人日」です。奇数が重なる日を良い日とした中国からの伝承を取り入れています。四季の移り変わりを楽しめる日本で奈良時代から稲作中心の生活リズムに合わせて適合させてきました。五節句のなかで唯一同じ奇数が重ならない日です。1月1日の元日は別格とされたため、1月7日が五節句に取り入れられました。日本では平安時代から江戸時代に一般に定着し、江戸幕府の公式行事となりました。中国の地方風俗を記した荊楚歳時記に「正月七日を人日と為す。七種の菜を以って羹(あつもの)為(つくる)」とあり、この日に七種の若菜を熱い吸い物にして健康を願う風習がありました。日本では昔の和歌に「せりなずなごぎょうはこべらほとけのざすすなすずしろ是は七種」という歌があります。これら七種類の草を入れたものが七草粥です。現代では冬でも青物が入手できますが、昔は冬に不足しがちなビタミンCを補う貴重な料理でした。現代の七草粥はどちらかというとお正月のご馳走の後、淡泊な粥で胃腸を休めるという意味で親しまれています。