蓮始開(はすはじめてひらく)
四季のしつらい蓮は日本だけでなくアジアで広く見られる水生植物です。蓮の花は朝早く、まだ薄暗いうちから花がゆっくり咲き始めます。そして午前中には完全に開花し、昼過ぎには再び閉じ始めます。このサイクルを数日繰り返しながら、花は散っていきます。自然の神秘的なリズムを感じます。数年前に朝、蓮の咲く池に見に行きました。自然の移ろいとその美しさに清らかな思いになりました。
蓮は日本だけでなくアジアで広く見られる水生植物です。蓮の花は朝早く、まだ薄暗いうちから花がゆっくり咲き始めます。そして午前中には完全に開花し、昼過ぎには再び閉じ始めます。このサイクルを数日繰り返しながら、花は散っていきます。自然の神秘的なリズムを感じます。数年前に朝、蓮の咲く池に見に行きました。自然の移ろいとその美しさに清らかな思いになりました。
本格的な夏の訪れを告げる時期のことを表す美しい言葉です。読み方は「あつかぜいたる」と読むのですが、本来、熱風が吹く真夏の暑い風でなく爽やかなものです。本格的な夏に入る頃をいいますが、今年は酷暑になってしまいました。年々暑さが厳しくなることに温暖化を心配しています。
初夏の頃、裏庭の日陰で白く色づいた半夏生の花が咲きます。半夏生は、植物としても知られていますが、暦の上で雑説の1つでもあります。二十四節気、五節句などの他に、日本独自の繊細で移ろいのある季節をより正確に把握するために作られた特別な暦日です。人々は、それを日々の生活の目安にしてきました。ほかにも、八十八夜、入梅、土用などがあります。農業や漁業は、季節や気象に左右されることが多く、雑説により時期や節目を正確に見極める必要があったからです。夏至から数えて11日目となる7月2日頃から七夕(7月7日)までの5日間を示します。農家では田植えや養蚕などを兼業することも多く、半夏生までに田植えを終えるという目安になっていたようです。また地方によっては、この時期に疲労回復効果のあるタコを食べると良いとされているようです。
七夕は、中国の牽牛星と織女星の星合伝説から始まりました。新暦の7月7日は日本では梅雨のさなかですが旧暦の七夕は現在の8月なので夜空もきれいです。天の川に輝くこと座のベガが織姫、わし座のアルタイルが彦星に。そして2つの星と白鳥座のデネブを結んだものが「夏の大三角形」と呼ばれ、夏の星座を探す目印になっています。昔、こどもたちと夏休みにキャンプに行った時によく探しました。笹には吹き流し(織姫の糸を表す)、綱飾り(魚を捕る網を表し豊作大漁を願い)、折り鶴(長寿を願い)神衣(裁縫が上手になるようにと)巾着(財布、金運上昇を)くずかご(ものを粗末にしない、七夕飾りの際に出た折り紙の紙くずを入れる)などの由来があったようです。そして、短冊に願い事を書いていました。七夕は日本では、古来高貴な布を織ることを棚機と呼んでいたため「しちせき」と読むところを大和言葉を当てたようです。今でもこどもたちが短冊に願いを書いていますね。「ケーキやさんになれますように」「幼稚園の先生になれますように」「宇宙飛行士になれますように」など星に願いをこめて。
涼やかに過ごす。毎朝玄関のお掃除のあと、打ち水をします。少しでも地面の熱が和らいだらと思います。インテリアも昔は、襖や障子をよしずに変え、畳に竹製の敷物やい草を敷きました。今は麻やコットンなど肌触りのよい寝具やカーテンに変えます。またラタンや竹のカゴに収納したり、近くの海岸で拾ってきた貝殻をディスプレイしたり、山の緑の草花を生けたりします。庭の立杭い焼きの壺にはパピルスが元気に育っています。メダカの鉢のホテイアオイは三倍くらいに増え、日よけには良いもののメダカたちが見えなくなってしまいました。涼しげな素材のガラスは食器や花瓶に大活躍です。透明感とキラキラした氷のような感じが好きです。レモングラス、ミント、マロウ、カモミールの花や葉もハーブティーにして楽しみます。