寒蝉鳴(ひぐらしなく)
四季のしつらい立秋の次項となり、蜩が鳴き始めるという意味です。ヒグラシよりもツクツクボウシの方が後に鳴くことが多いのですが8月中旬には両方鳴き出します。ヒグラシは、涼しげな高い声でカナカナと。寒蝉は、ツクツクボウシをさしていたのではないかと言われています。今年は、猛暑で蝉たちもさすがにどこかに行ってしまったのか、庭の木々から聞こえてくる、大合唱の日もあまりなく過ぎています。
立秋の次項となり、蜩が鳴き始めるという意味です。ヒグラシよりもツクツクボウシの方が後に鳴くことが多いのですが8月中旬には両方鳴き出します。ヒグラシは、涼しげな高い声でカナカナと。寒蝉は、ツクツクボウシをさしていたのではないかと言われています。今年は、猛暑で蝉たちもさすがにどこかに行ってしまったのか、庭の木々から聞こえてくる、大合唱の日もあまりなく過ぎています。
秋の七十二候の1つに綿柎開(わたのはなしらべひらく)があります。柎は、普段使わない漢字です。綿の植物として名前は、ワタでこれを紡いで出来たものが綿布になります。昔、丹波篠山の道具屋さんで、糸車を見つけ綿を引っ張りながら紡ぎ、糸にしました。その糸をクチナシで黄色に染めて織機で織ったことがあります。昔の人は、このようにして栽培したワタを糸にして衣服を作っていたのですから大変なことだったでしょう。ワタの黄色の花は、咲き終わると子房が膨らみ緑の実を結ぶのですが、この実が開くと、真っ白な綿花コットンが見られます。まさにこの時期の特徴を表した季節名です。
処暑は、8月後半から9月前半にあたる二十四節気の1つです。「処」という字には「止まる」という意味が込められており暑さが終わる頃という意味を持ちます。日中はまだ蒸し暑い日が続きますが、朝夕は涼しい風も吹くようになり、だんだん秋らしくなっていくでしょう。日本には四季があり、その移ろいを感じさせてくれるのが季節を告げる草花たちです。庭の無花果も実が熟してきました。生でも食べますがジャムやドライフルーツにしてパンに入れて焼くとさらに美味しい果物です。
8月7日は立秋。夏至と秋分の中間でこの日から立冬の前日までが秋となります。見上げると空が少しずつ高く感じられるようになり、入道雲からうろこ雲へと変わっていきます。太平洋高気圧が弱まると低気圧が日本に近づき通過していくようになる影響のようです。時候の挨拶も「暑中見舞い」から「残暑見舞い」に。風鈴の音が心地よく、鈴虫の鳴き声にも癒されます。まだまだ暑さも続くので涼やかなテーブルコーディネートにしてみました。