牡丹華(ぼたんはなさく)

四季のしつらい
牡丹は晩春から初夏に向けて咲き、花は20日ほど楽しめます。1つの花が10...

牡丹は晩春から初夏に向けて咲き、花は20日ほど楽しめます。1つの花が10~20センチと大きく花びらが幾重にも重なり、風に揺れる花は非常に美しい佇まいを観せます。牡丹と芍薬は似ていますが、花の咲く時期は牡丹が4月半ばから5月初旬頃、芍薬は初夏。そして葉の形状は、牡丹の葉は艶がなく葉先は大きく広がりギザギザしており、芍薬の葉は全体に丸く艶があるなどの違いがあります。牡丹は、花びらがひらひらと散り、芍薬は椿のように花ごと落ちます。花の香りは、牡丹はほんのりと、芍薬は優しい香りがします。(須磨離宮公園にて牡丹の花を写生中)

 

清明

四季のしつらい
清明とは、「清浄明潔」という言葉を略したもので全てのものが清らかで生き生...

清明とは、「清浄明潔」という言葉を略したもので全てのものが清らかで生き生きしているという意味で、様々な花が咲き木々は生命力にあふれ、生き物は元気よく動き回る時期です。燕が南の国から渡ってくる頃です。沖縄では「シーミー」と呼ばれる清明祭が行われます。先祖代々のお墓に親戚一同が集まり、墓掃除やお供えをした後、その場で、宴会をする様子がメディアでも報道されています。伝統行事として行われていますが、気候が良く散策にふさわしい時期なので、お墓の草むしりやお掃除に出かける方も多いでしょう。日本では、春の青草を踏んで遊ぶ、春の野遊びという意味の「路青」ということばがあります。

イースター

四季のしつらい
日本でもディズニーランドのイベントになり、クリスマスと並んで知られるよう...

日本でもディズニーランドのイベントになり、クリスマスと並んで知られるようになったイースター。海外のキリスト教圏では、キリストの誕生を祝うクリスマスよりも大事にされているイベントです。イースターとは、十字架にかけられて亡くなったキリストがその3日後に復活されたことを祝う「復活祭」です。宗教的にも意味のある日で、イースターを祝って学校が休みになる国もあるそうです。クリスマスは12月25日と決まっていますが、イースターは日にちが定まっていません。「Spring Equinox Day(春分の日)の後、最初の満月の次の日曜日」になります。今年のイースターは4月17日です。日本でも春になるとデパートの食器売り場などで可愛らしい卵の飾りやウサギの置物を見かけます。イースターエッグは、チョコレートや陶器などで作られたものが多くありますが、本来は卵そのものです。生命のはじまりの象徴であり、殻の中にいる時間を経て殻を割って生まれてくる様子がキリストの復活を表している事からシンボルとなっています。イースターバニーは、ウサギが多産であることから、豊穣や繁栄のシンボルとされていることがもとになっているようです。

穀雨

四季のしつらい
日差しが柔らかく、草花の手入れが楽しみな4月です。今日は二十四節気の穀雨...

日差しが柔らかく、草花の手入れが楽しみな4月です。今日は二十四節気の穀雨です。穀雨とは穀物の成長を助ける雨のことで田畑の準備が整った頃に降る春の雨。菜種梅雨と呼ばれる長雨も降ったりします。冬の間、さみしかった庭の硬かった蕾が一雨ごとに膨らみ、可愛い花が咲き出しました。そんな水や土の色、軽やかな光や風に心が癒される日々です。