大雪

四季のしつらい
二十四節気の大雪(たいせつ)。今年も次第に寒さが厳しくなってきました。本...

二十四節気の大雪(たいせつ)。今年も次第に寒さが厳しくなってきました。本格的な冬へと移り変わる時季です。庭の草花が枯れ、街のイルミネーションも際立って見えます。つばきの花が咲きだしました。鰤などの冬の魚の漁が盛んになり、熊が冬眠に入り南天の実が赤く色付く頃です。師走日和が続き、忙しさを増す日々にお天気の良い時間は家事をするのに嬉しいことです。今年も残すところ20日余り、お掃除やお洗濯を済ませ気持ちよく新しい年を迎えたいものです。はちみつ漬けにしたゆずに熱いお湯を入れるとゆず茶になり身体が温まります。

しぐれときどきふる

四季のしつらい
雨がさぁっと降ったかと思えば、すぐにやみ青空が顔をのぞかせる。秋から冬に...

雨がさぁっと降ったかと思えば、すぐにやみ青空が顔をのぞかせる。秋から冬にかけて降るこのような雨を時雨(しぐれ)といいます。この時期の空模様のひとつです。冬の足音が聞こえるこの季節は人恋しく感じられますね。冬鳥として日本に渡ってくるジョウビタキはお腹がオレンジ色をし青い帽子をかぶったような姿です。ぴょこんとおじぎをして尾を震わせ澄んだ声でヒッヒッ、カッカッと低い声で鳴きます。あまり警戒心がない鳥のようです。

秋分の日

四季のしつらい
秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じに。二十四節気のひとつで春分の日と同じ...

秋分の日は、昼と夜の長さがほぼ同じに。二十四節気のひとつで春分の日と同じです。今年の夏は本当に暑かったですが、日本には四季があり移り変わってゆき楽しみです。暑さ寒さも彼岸までと言われるように、日中はまだ暑さが残るものの朝夕は涼しくなってきました。そして、日の暮れるのも早くなってきました。出かけていても19時頃まで明るかった時にくらべ、夕方になると少しせわしなく感じます。しかし、収穫の秋ですから、新米をはじめ、葡萄や梨、柿に栗等々、次々と美味しいものがいっぱいで楽しみです。

処暑

四季のしつらい
処暑は、8月後半から9月前半にあたる二十四節気の1つです。「処」という字...

処暑は、8月後半から9月前半にあたる二十四節気の1つです。「処」という字には「止まる」という意味が込められており暑さが終わる頃という意味を持ちます。日中はまだ蒸し暑い日が続きますが、朝夕は涼しい風も吹くようになり、だんだん秋らしくなっていくでしょう。日本には四季があり、その移ろいを感じさせてくれるのが季節を告げる草花たちです。庭の無花果も実が熟してきました。生でも食べますがジャムやドライフルーツにしてパンに入れて焼くとさらに美味しい果物です。

半夏生

四季のしつらい
初夏の頃、裏庭の日陰で白く色づいた半夏生の花が咲きます。半夏生は、植物と...

初夏の頃、裏庭の日陰で白く色づいた半夏生の花が咲きます。半夏生は、植物としても知られていますが、暦の上で雑説の1つでもあります。二十四節気、五節句などの他に、日本独自の繊細で移ろいのある季節をより正確に把握するために作られた特別な暦日です。人々は、それを日々の生活の目安にしてきました。ほかにも、八十八夜、入梅、土用などがあります。農業や漁業は、季節や気象に左右されることが多く、雑説により時期や節目を正確に見極める必要があったからです。夏至から数えて11日目となる7月2日頃から七夕(7月7日)までの5日間を示します。農家では田植えや養蚕などを兼業することも多く、半夏生までに田植えを終えるという目安になっていたようです。また地方によっては、この時期に疲労回復効果のあるタコを食べると良いとされているようです。

芒種

四季のしつらい
6月6日は、二十四節気の芒種。稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃です。稲...

6月6日は、二十四節気の芒種。稲や麦など穂の出る植物の種を蒔く頃です。稲の穂先にある針のような突起を、芒(のぎ)といいます。この頃から雨雲が増え、いよいよ梅雨入りの季節です。庭の紫陽花も雨に濡れてみずみずしく趣を感じます。最近は、アンティーク風の色合いや種類も増え楽しみです。また、どこからかやってくる可愛いカタツムリにも癒されています。