端午の節句・立夏

四季のしつらい
端午の節句   古来、宮廷行事とされていた端午の節日。武士の間で尚武(武...

端午の節句   古来、宮廷行事とされていた端午の節日。武士の間で尚武(武をたっとぶ)から薬草の菖蒲と尚武をかけて祝うようになったようです。この風習は武士だけでなく一般の人々にも広がり男の子の祝いになりました。玄関に幡や吹き流しを立てていたものが兜や人形を飾るようになり江戸時代中期には、鯉のぼりが飾られるようになりました。また、夜には疲労回復、血行促進に良い、匂い菖蒲(サトイモ科)を湯舟に入れます。こどもたちが小さい頃は、柏の葉の代わりに手に入り易いサンキライの葉を取りに行き、柏餅を作りました。

立夏   夏の始まりです。暑くなりそうです。いよいよ、農業の最盛期です。ミミズも地中から出てきて水田にはカエルたちが鳴き始めます。筍がおいしい季節。香りのよい山椒の葉を裏庭からもぎ、すり鉢ですって作る木の芽あえが大人になった息子たちも大好きです。

穀雨

四季のしつらい
日差しが柔らかく、草花の手入れが楽しみな4月です。今日は二十四節気の穀雨...

日差しが柔らかく、草花の手入れが楽しみな4月です。今日は二十四節気の穀雨です。穀雨とは穀物の成長を助ける雨のことで田畑の準備が整った頃に降る春の雨。菜種梅雨と呼ばれる長雨も降ったりします。冬の間、さみしかった庭の硬かった蕾が一雨ごとに膨らみ、可愛い花が咲き出しました。そんな水や土の色、軽やかな光や風に心が癒される日々です。

季夏 

四季のしつらい
涼やかに過ごす。毎朝玄関のお掃除のあと、打ち水をします。少しでも地面の熱...

涼やかに過ごす。毎朝玄関のお掃除のあと、打ち水をします。少しでも地面の熱が和らいだらと思います。インテリアも昔は、襖や障子をよしずに変え、畳に竹製の敷物やい草を敷きました。今は麻やコットンなど肌触りのよい寝具やカーテンに変えます。またラタンや竹のカゴに収納したり、近くの海岸で拾ってきた貝殻をディスプレイしたり、山の緑の草花を生けたりします。庭の立杭い焼きの壺にはパピルスが元気に育っています。メダカの鉢のホテイアオイは三倍くらいに増え、日よけには良いもののメダカたちが見えなくなってしまいました。涼しげな素材のガラスは食器や花瓶に大活躍です。透明感とキラキラした氷のような感じが好きです。レモングラス、ミント、マロウ、カモミールの花や葉もハーブティーにして楽しみます。

クリスマス (テーブルコーディネート)

四季のしつらい
冬の長い北欧の国々では家の中を明るく快適にします。インテリアの関心と美意...

冬の長い北欧の国々では家の中を明るく快適にします。インテリアの関心と美意識は高くコーディネートも上手。スウェーデン デンマーク フィンランドを旅してそう思いました。テキスタイルはその大きな役割を担うアイテムです。北欧の家は天井が高く壁が白いので、窓辺を飾るカーテンには鮮やかな色を取り入れて存在感のある空間に彩ります。日本でも移り行くこの季節はゆったりとした時間が流れます。木々の色づきの美しさに目を向け、少し寒くなってきた朝にはミルクティーにシナモンやジンジャーを入れて心も身体も優しく包んであげましょう。夜は間接照明やキャンドルの穏やかな灯りの中で過ごしてみてはいかがでしょうか。