雨水

四季のしつらい
雨水とは、雪が雨へと変わり厳しい寒さが和らぎ暖かな季節に移り変わっていく...

雨水とは、雪が雨へと変わり厳しい寒さが和らぎ暖かな季節に移り変わっていく頃の季節のことです。凍っていた大地が目覚め、草木が芽生える大好きな時です。暖かい日と寒い日を繰り返しながら冬から春へと季節が進んでいきます。木々の枝の小さな蕾をあちらこちらに見つけ嬉しくなります。

大寒

四季のしつらい
大寒は二十四節気の1つで、1年で一番寒さが厳しくなる頃。その年の最低気温...

大寒は二十四節気の1つで、1年で一番寒さが厳しくなる頃。その年の最低気温を記録することもあります。大寒の最終日は「節分」です。徐々に冷え込みが厳しくなる秋の「寒露・霜降」を経て立冬が冬の始まり、「小雪・大雪」を経て寒さが増していきます。寒の入りと呼ばれる「小寒」に我が家ですることの1つに味噌作りがあります。真冬ならではの雑菌が繁殖しにくく腐らない「寒の水」がよいとされています。祖母から母へ、母から私へと伝えられてきました。

 

熊蟄穴(くまあなにこもる)

四季のしつらい
本来「くまあなにこもる」とは、巣穴に入って冬眠する時期という意味ですが、...

本来「くまあなにこもる」とは、巣穴に入って冬眠する時期という意味ですが、今年は例年になく秋になっても暖かく、北海道を始め各地で、民家にまで熊が出没しているニュースを多く聞きます。冬眠というのはずっと眠っているようなイメージですが熊の冬眠はずっと寝ているわけではなく、眠りは浅く出産や子育てのため冬眠中も起きることがあるようです。人も冬眠はしないものの冬は家にこもりがちになります。庭の植物も葉っぱを落とし、幹や枝だけになって眠っているようです。みんな春を待ちわびているのでしょう。春に思いを馳せながら過ごしています。(写真はアトリエの冬のブルーベリーの木です。)

山茶始開(つばきはじめてひらく)

四季のしつらい
立冬を過ぎ、山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃になりました。「つばきは...

立冬を過ぎ、山茶花(さざんか)の花が咲き始める頃になりました。「つばきはじめてひらく」の花は、椿(つばき)ではなく、ツバキ科の「山茶花」のことです。「山に生え花を咲かせるお茶の木」ということで、葉の部分をお茶として飲んでいたことに由来すると言われています。花の少ない季節に、人知れずそっと咲いて散っていく山茶花。冬枯れの景色を可憐に彩ることから、寺院や茶室の庭木としても好まれる花です。花言葉は、「ひたむきな愛」です。

菊花開(きくのはなひらく)

四季のしつらい
爽やかな澄んだ空気に青空。秋からの贈り物です。菊の花をなぞり菊晴れといい...

爽やかな澄んだ空気に青空。秋からの贈り物です。菊の花をなぞり菊晴れといいます。「きくのはなひらく」は、菊の花が咲き人々が愛でる季節に名前をつけたものです。菊は、奈良時代に薬草として中国から伝わったと言われています。それ以頼、親しまれている日本を代表する花です。春の桜に対して秋を代表する花です。花言葉は「高貴」「高尚」と、とても大切にされていることが感じられます。重陽の節句は「菊の節句」ともいわれ、無病息災を願い菊の花を浸した菊花酒を飲むならわしがあります。(写真は牧野植物園で撮影したノギクです。)

 

鶺鴒鳴

四季のしつらい
この時期は、セキレイが鳴き始める頃とされていましたが、今年は見られません...

この時期は、セキレイが鳴き始める頃とされていましたが、今年は見られません。もともとは北海道や東北でしか見かけない鳥でしたが、最近は西日本でも見る事が出来るようになりました。セキレイは河川や池など水辺を拠点に昆虫などを食べていましたが、近年は市街地でも見られスズメやハトと同じく親しまれています。長い尾を上下に振りながら歩くのが特徴で、石たたきなどとも呼ばれています。